チンチラとかペルシャのような長毛猫は、そのゴージャスな被毛が大きな魅力ではありますが。
時として、ブラッシングやコーミングなどの被毛の手入れをひどく嫌う子が居たりして。
そんな子は、毛がひどく絡まりもつれ、フェルトのような毛玉が身体全体を覆って。それが身体を締め上げて。
苦しいばかりか、毛玉の下の皮膚に炎症が生じたりして、可哀相なことになることもあります。
今回の子も、櫛やブラシを使って被毛を梳いてやることが非常に難しい子でして。
飼い主様はむしろ熱心に取り組もうとしているのですが。
結局、毛玉が出来てしまうという感じなのです。
仕方がないので。当院にて鎮静剤を使用して、毛刈りを実施することになりました。
私が使用する鎮静剤は。拮抗薬が存在してますので、何かおかしな反応が生じたら、速やかに拮抗剤を筋肉注射して醒ましてやることが出来ます。
刈っている時は、こんな感じです。
完成に近くなって来たところです。
終了したところ。
回復室で、飼い主様のお迎えを待っています。
たかが、毛刈りと思うなかれです。長毛猫ちゃんたちにとっては、毛玉の生成は非常に深刻な問題になる可能性があるトラブルなのです。
今日も無事に終わりました。
ではまた。