3月2日にアップしたジャーマンシェパードのモモちゃんの下痢症のその後ですが。
アイデックスラボラトリーズに外注した犬トリプシン様免疫反応物質(c-TLI)の検査結果は、20.1ng/mlという正常範囲のものでした。
検査結果が正常範囲だから膵外分泌不全は除外されるのか?
試験的に投薬した結果ではどうだったか?と言えば。
悪臭ある未消化下痢便は見事に良便になって、体重も1週間で600グラムほど増えて、非常に良い状態になりました。という報告であります。
なお、便の性状ですが。投薬以前の便は、そんなに軟らかくない状態であっても、トイレで処分する際に便器に付着すると何回流してもいつまでもしつこく汚れが残るようなものだったのが。
投薬後の便は便器に触れても付着することもなくサラリとした感じですということであります。
なお、今回の投薬では、消化酵素のパンクレアチン以外に細菌を殺す抗菌剤と下痢を止めるお薬2剤の合剤、薬剤耐性ビフィズス菌を別に出していますから。
どの薬が効いて良い状態になっているのか?を検証するために、今日の投薬ではパンクレアチンだけを処方することにしました。
もし、これで下痢が再発するようであれば、膵外分泌不全ではない別の要因で下痢症になっているという事だと思いますので、いろいろと別の検査をしたりして追求しなければならないかも知れません。
下痢が再発しないのであれば、膵酵素が不足していると考えざるを得ないでしょう。
検査結果との不一致については、
1、膵酵素は十分量出ているが、何らかの原因で利用出来ていない。
2、膵酵素はある程度は出ているが、量が不十分である。
辺りが原因なのかも知れません。
モモちゃんの状態は一応改善しておりますので、今しばらく処方を工夫して追求してみたいと思います。
飼い主様を見上げるモモちゃんは、本当に幸せそうであります。