どうもここ数日ブログ向きの症例が無いのですが。
今日は犬でも猫でもない鳥の病気をひとつ。
午前診に来院のあった、セキセイインコです。
大きめのケージで2羽飼育されているのですが。青い子の方が上下の嘴がひどく変形しています。嘴の根元の蝋膜という部分とか、口角の皮膚にモロモロの組織が造成しています。
画像は、処置後の物ですから、はっきり判らないかも知れませんが。
嘴を整形する前に画像を撮影すべきでしたね。
このような嘴の変形とか蝋膜や口角皮膚の過形成は、鳥疥癬に特徴的な病変です。
飼い主様にその旨説明して、疥癬虫を殺す内服薬を調合し、それから鳥を捕まえて、嘴の整形と調合した内服薬の経口投与を行ないました。
一緒に暮らしているもう1羽のセキセイインコも、ごく軽度ではありましたが、嘴の変形が始まりかけていました。
こちらも内服薬を経口投与します。
お薬の投与については、飼い主様に自宅で出来るかどうか?お訊きしましたが。どうも自信が無さそうでしたから。
今後は、7日に1回のペースで来院していただいて、お薬を投与することにしました。
その子によってもいろいろでしょうが。何週間かお薬を続けていると綺麗に治って来ると思います。
疥癬もひどくなると足の指が落ちたりしますが。今回はそこまでひどくなくて良かったです。
鳥疥癬、久し振りに診察しました。